本枯鰹節
血合いをすべて取り除き手間をかけて作られる、えぐみも苦味もない本枯鰹節。
丁寧に削られた鰹節は、薄桃色で驚くほど薄く柔らかい。
袋を切ったとたんに広がる馥郁たる香りが、本物の証。
カビ付けの工程を三回以上繰り返してできるものを本枯鰹節と呼ぶ。
職人たちが千日近くもの月日の中、丁寧に手間をかけた渾身の一本として仕上がった本枯鰹節は一段と味わい深く血合いも無い。口に含むとその豊かな旨味の余韻がいつまでも続く。
上質な鰹節だからこそ、だしの仕事が活きた晴れの日にふさわしい馳走皿へ。
ひとつひとつが意味をもち、ひとつひとつが味わい深い。歳の始まりの縁起雑煮。